カフェのメニューでよく見る「キッシュ」とは?定義や歴史、味などを解説

  • HOME
  • カフェ
  • カフェのメニューでよく見る「キッシュ」とは?定義や歴史、味などを解説

カフェのメニューでよく見る「キッシュ」とは?定義や歴史、味などを解説

カフェのメニューで、「キッシュ」(Quiche)という食事を見かけたことはありませんか? 。このキッシュが、どんな料理なのか分からない方もいるかもしれません。
本記事では、キッシュの定義や歴史、味などを解説します。これを読んで興味を持ったら、早速カフェでキッシュを注文してみましょう。

1.キッシュとは何か 

キッシュには「キッシュ・ロレーヌ」という正式名があります。フランスのアルザス=ロレーヌ地方発祥であり、卵と生クリームを中心とした焼き料理です。

 

パイやタルトの生地を作った後、卵と生クリームを中心に野菜、ベーコン、チーズ、クレームフレッシュなどを炒めて作った「アパレイユ(キッシュのたね)」を流し込みます。オーブンで2030分焼くと完成です。できあがった後は、ピザと同じく三角に切って、複数人で分け合うことも可能です。

 

キッシュという言葉自体は「クーヘン」(Kuchen)という「ケーキ」を意味するドイツ語に由来しています。バームクーヘンはドイツ語で、「木」を意味する「バーム」を合わせた言葉です。断面が木の年輪のように見える焼き菓子であることから、その名前がつきました。このように、クーヘンはヨーロッパ地域の焼き菓子を象徴する言葉として有名です。

 

ロレーヌ語の発音に合わせて変化した末に「キッシュ」という呼び名が定着しました。焼き菓子ではありますが、イタリアのピザよりも形がしっかりしていることが多く、一人でも食べやすいことから、カフェの軽食としても人気です。

 

2.キッシュの歴史

正式な料理としてのキッシュは、ロレーヌ地方発祥とされています。ロレーヌ地は、ドイツとの国境近くに位置します。

 

アルザス=ロレーヌ地方自体がライン川中流の西側に位置しており、ここは1000年にわたり、フランスとドイツが領有権を争った末に、18世紀半ばの決着でフランス領と認められた場所です。

 

以上のことから、アルザス=ロレーヌ地方は、言葉や文化の面でドイツの影響を受けやすいと考えられます。キッシュの語源がドイツ語であることも、こうした歴史的背景が関係しているのでしょう。実際に該当する地域では、フランス語だけでなく、ドイツ語を話す市民も多いとされます。

 

キッシュの詳細な成り立ちは分かっていませんが、本来はパン生地をベースに、生クリーム、卵、豚肉の燻製などを加えて作られたもので、現在のキッシュよりもボリュームがあったと考えられています。後にパンからタルトへ生地が変わり、現在のキッシュの形が整いました。

 

現在のキッシュは当時のものよりも食べやすく、多くの方が手軽に親しめるメニューとして認知されているようです。

 

3.キッシュの味

キッシュはシンプルなレシピであることから、「フランスの家庭の味」として、日本でも親しまれています。ロレーヌ地方本場のものはベーコンとチーズのみを具材とし、卵、牛乳、生クリーム、クレームフレッシュを混ぜれば事足ります。これにオリジナルの材料を組み合わせることで、好きな味にカスタマイズできます。

 

オーブンで焼く点がピザと似ていますが、キッシュは切り味や食感がサクサクしやすく、香ばしさとともに食べ応えを感じられます。そのなかにチーズなどのとろみも感じられ、作り方が上出来であれば、バランスに優れた味わいを実感できるでしょう。野菜や肉、魚を合わせることで、素材本来の香りを焼き味と合わせて楽しめます。

 

ほどよい焼き加減がおりなすサクサク感は、食べ物を楽しむ醍醐味にもなります。単純に柔らかいよりも少し歯ごたえを感じやすいキッシュは、食事の時間に活気を与える役割にもなるでしょう。

 

カスタマイズの範囲が広く、食べごたえもポイントであるキッシュは、家庭でもカフェでも、さまざまな側面から楽しめる料理といえます。

 

4.カフェでキッシュを楽しみたい方へ

カフェでキッシュを食べたいなら、その店ならではのカスタマイズに注目しましょう。キッシュは基本さえしっかり作られていれば、オリジナルの材料を加えるなどをしてアレンジをしやすい料理です。キッシュの作り方や材料の揃え方こそが、そのカフェのキッシュの特徴になります。

 

基本に忠実でシンプルな構造か、オリジナリティを加えた華やかな構造かで、カフェのこだわりが反映されます。材料ひとつひとつを取っても、地元で生産された旬のおいしいものを積極的に採用する地産地消であれば、親近感も覚えるかもしれません。

 

カフェ独自の落ち着いた空間でキッシュを食べると、家庭において日常感覚で食べる場合とは違った楽しみ方を感じられるでしょう。お店のこだわりや腕前が色濃く出やすいキッシュを、カフェの雰囲気と味わうことで、いつもより有意義な外食の時間を過ごせるかもしれません。

 

5.まとめ

キッシュは、ドイツ文化の影響を受けたアルザス=ロレーヌ地方発祥の料理です。アレンジの範囲が広いため、家庭の味としての印象が出やすく、カフェごとに作り方も大きく異なります。カフェで食べる場合は、キッシュからカフェの特徴を実感できる場合もあるなど、楽しみ方はさまざまです。キッシュに興味がある方は、カフェを訪れたときに注文してはいかがでしょうか。ほかの焼き料理では味わえない体験が待っているかもしれません。

福岡県大牟田市の洋菓子店&スイーツカフェのPatisserie plantes(パティスリープランツ)では、自慢のキッシュが味わえます。
大牟田市内や柳川・荒尾・玉名にお住まいのお客様で本記事を読んで興味を持った方は、ご来店いただければ幸いです。